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神とおしゃべるする方法

遠くにいる人と話すためには?
そう、電話が必要ですよね。
では、質問です。
神と話をするためにはどうすればいいでしょう?

神の言葉での話の続きとなりますが、 神と会話するには、まず、その神の真の名前を知る必要があります。
次に、その神の話す言語を習得する必要があります。(外国語っぽいかも)

これらの基本を抑えた上で、ようやく電話機に当たるものが登場します。
それが、【儀式】だと言うことが出来ます。
つまり、誰であっても、お祈りしたい神の真の名前を知っていて、 しかも、神の言葉を話せたとしても、遠くに神がいる場合は会話が出来ないんです。

儀式によって、ようやく、回線がつながるわけです。
ですから、儀式の善し悪し、上手い悪いはこの、回線の状態をいかに、 クリアに長く保てるかという点になります。

これは、化学実験にも例えることが出来ると思います。
誰でも一度はやったことがある電気分解、化学式で表すと
H2O → H2+O
となります。
水素と酸素の真の名前 HとOは 誰でも知ってますが、 これだけでは、反応は起こりません。
この場合は、実験装置として、水に電気を通す装置が必要となります。
この、水に電気を通す装置、これが、いわば、儀式です。

話したい神とお願いしたいものによって、儀式は当然変わります。
どんな科学実験でもそうですね。
水の電気分解から核融合クラスまで、儀式には様々なレベルがあります。
個人の安寧を求める儀式から、国家規模の鎮護まで、全てのレベルの 欲求を満たす。
その有り様はまさに、科学そのものです。

神の名を知り、…元素記号
神の言葉を学び、…科学式
神と話をして、直接、頼み事をする。…実験器材
(病気平癒、呪い、戦争に勝つ!何でも来いという感じです。)

この3点の集積を主眼にした仏教が【密教】といわれるものです。
ですから、密教は、昔の科学そのものといえます。
当時の感覚では僧侶は科学者に近かったかもしれませんね。


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