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仏像修復には2通りある!
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修復家の作り方!

〜どうでしょう、仏像彫刻の修理の仕事が少しでもイメージできたでしょうか? ここは、実際に修復家になってみたい、あるいは興味があるという人たちへのページです。 それ以外の方はさほどに面白い内容ではないと思いますので、飛ばしていってください。


■ 伝統技術系は結構生活がきつい?

鑑賞の星  まず、実は修復者になるのは、さほどに難しいことではありません。
今のところ、基本的に行政なり、団体の修理の資格というものがあるわけではないので、極端に言えば、自分で「私は修復家である!」と宣言すれば、実はその時点で修復者になってしまいます。
ですが、まともにやっていこうとするなら技術を覚えることが必要ですよね。
まずは、修理技術をを学ぶ必要があります。
これは、どこかの修理工房に入り、数年〜十数年の下積み的なことをする必要があります。
多くの修理工房は零細でやっているのが現状です。
はっきりいって、不況の今、人を採用する余裕もなく、採用するとしても、ほぼ、縁故採用です。
まず、試験的なことは行われません。
すでに、修理工房の人、あるいは社長などと知り合いならば、充分可能性はありますが、それにしても、バイト採用でありましょう。

さて、運良く、どこかの修理工房に入れたとしましょう。
…ですが、一部の修理工房を除いて、収入的に非常にその生活はかなりきついものになるはずです。
伝統工芸系の仕事は一部の人を除いて普通平均以下の収入になることが多いようです。
その仕事が好きだ!とか、これ以外に考えられない!という人でないと、はなからこの仕事に就かないほうが無難です。

■ 美術院とは?

では、どうしたらいいでしょうか?

ずばり! 美術院を目指しましょう!

修理に興味あれば美術院の名は聞いたことがあると思います。
美術院
仏像修理の分野において、扱う質と量、規模、歴史において他の追随を許さない最大規模の修理施設です。

創設は約百年前、岡倉天心にはじまるそうです。(すでに歴史ですね)
財団法人で本拠地は京都の国立博物館内の修理施設。
他には奈良国立博物館内の修理施設があるようです。
工員は40名前後。
最近亡くなりましたが、よくテレビなどにでていた西村公朝氏は美術院の元所長でもありました。

すべての国宝、重要文化財はここで直されるといってもいいでしょう。
また、規模の大きい修理も美術院以外では不可能と言っていいと思います。
東大寺の仁王像大修理…唐招提寺、千手・盧舎那大修理…平等院、阿弥陀大修理…多分、 新聞や、テレビで名前だけでも聞いた方は多いと思います。
これらの大修理はすべて、美術院で行われています。
歴史の教科書や美術の教科書に載っている仏像を修理できるのは本当にここだけです。
三十三間堂にいかれたことはあるでしょうか?
千体の千手観音が安置されていますが、いつも十体ほどないのに気づかれると思います。
毎年、美術院で修理されているのです。
イメージわいてきたでしょうか?


■ 美術院を目指せ!

名前に気圧しされずに、 ここに入れなかったら諦める!ぐらいの覚悟でいった方がいいでしょう。
はっきりいって、他の修理工房に入ったとしても、県指定以上の指定物件を扱える機会はまずないはずです。
もし、東大寺、仁王像や唐招提寺の千手・盧舎那クラスの修復に立ち会いたいと思うなら、 美術院以外の修理施設は考えられません。
仏像修復に関して、美術院は他の修理工房を寄せ付けない、ほぼ、独占の完全な一人勝ち状態を続けています。
10年後も20年後もこの状態は変わることがないでしょう。
さらに、付け加えると、県指定以下、町指定の物件などもけっこう、こまめに修理しているようでもあります。
もちろん、指定物件だけが仏像じゃない…と思う方もいるでしょう。
その通りです。
しかし、指定物件の方がより良質な仏像が多いのも事実ですし、何よりも、行政からの補助金がおりるので、 修理されやすい環境にあります。

この不況の中、多くの寺院にとって、修理に回せる金などなかなかないのが実情です。
指定物件をさほどにとれない多くの零細の修理工房は、仕事が入ってこなくなる可能性もあります。
しかし、指定物件を安定的に扱える美術院であれば、安定した修理の仕事の量が確保されます。
そして、安定した仕事の量はなにより、技術レベルの安定をもたらします。
規模だけでなく、技術的な面においても、美術院は仏像修理において最高の修理施設ということができるのです。
又、付け加えるなら福利厚生の面でも他のどの工房よりもしっかりしています。
ですから、仕事の質と量、技術的なこと、収入の面からいっても、美術院を目指すのがbestの選択だと思います。


■ 美術院に入るためになにをするか?

美術院では、今のところ、ほぼ毎年1〜3人採用しています。
採用方法は年に一度、試験と面接。
採用年齢は25歳が上限。

縁故採用が多い他の工房に比べても採用に関して、公平性が保たれています。
ですから、勉強さえすれば、誰にでもチャンスがあるといえます。
応募人数は毎年、だいたい20人前後だそうです。
…ということは、10〜20倍程度で美術院に入れることになります。
就職難の時代にしてはかなり低い数字だと思いませんか?

(試験日は今のところ不定期のようです。
2003年度は夏に書類選考、冬に試験だったようです。)
試験方法は面接…約20分程度
試験はデッサンとごく基礎的な美術史の問題。
実技として、単純な作業(箱を作るとか…)
つまり、これら試験科目…仏像のデッサン、美術史、簡単な木工を勉強すれば、合格する確率が一気に上がります。
20人前後といっても、何も勉強せずにきている人が多いと聞きます。
チャンスです。
いまから勉強すれば、まだ、誰にでも可能性があります。
本気なら、今からチャレンジしてください!


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