サンスクリット語ではマハーヴァイローチャナと呼ばれます。
意味は「偉大な光照者」。
…ヴァイローチャナ?ん?
毘盧舎那如来(びるしゃな)って何処かで聞いたことありませんか?
そう、あの過去の国家権力の大発動たる東大寺 奈良の大仏がこの毘盧舎那如来です。
密教における大日如来は毘盧舎那如来をさらに発展させた仏法の宇宙そのものとされています。
平たく言えば、同じ仏と言うか、訳が違うとも言えます。
もっとも、「偉大な光照者」と太陽ですからほぼ、同じですね。
密教では、大日如来は宇宙の真理を表すとされ、また宇宙そのものとされます。
つまり…悪も善もあなたも私もみんな大日の一部といえます!
「おまえの物は俺の物…俺の物は俺の物」 有名アニメ 某ドラえもんの格言でありますが
これにさらに、「俺の物もおまえの物!」とつけくわえれば、すでにそこには悟りの境地が待っているといえます!
そう考えれば、実に奥深いですね、ドラエモン。
大日如来は、他の如来と比べると、随分と雰囲気が異なります。
まず、存在そのものが絶対的である以上に、宇宙そのものであるという点です。
大日如来は密教を象徴する仏ですが、この密教じたいが当時としては、現代の科学のような位置づけでもありました。
疑似科学というか、仏教的世界観というか、現代人が科学を通して、世界の成り立ちを理解するように
当時の人間は、仏教を通して世界を理解しようとしていたわけです。
そして、その集大成が密教であったように思います。
【姿 】
【眷属】
宇宙の全てを仏格化し、色も形も超越した絶対的な仏!
最強っていうか…すべての根元的な源!宇宙そのもの!
諸仏の根本の仏として位置づけられています。